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心臓血管外科

概要

当院では1996年9月の心臓外科開設以来、現在までに冠動脈バイパス術、弁膜症手術、胸部大動脈瘤手術など約2200例の開心術を行なってきました。そのほかに腹部大動脈瘤手術や末梢血管手術、静脈瘤手術などを含めると4000例以上の手術をおこなっています。手術成績も安定しております。2001年から2010年までの10年間に行なわれた初回単独冠動脈バイパス術714例中、手術死亡は3例で0.41%でした。この中には当院に多い超高齢者(85歳以上)、重症糖尿病の方(インスリン使用)や慢性透析患者さんも含まれています。(日本胸部外科学会がまとめた報告書によれば、年間の手術実施回数が15件未満の医療機関の死亡率は3.8%となっており、一方で49件以上の病院の死亡率は1.6%となっている。)

弁膜症に関しては1998年より小切開による大動脈弁置換術を行なっています。これは通常の約3分の1の切開で手術を行なうもので傷が小さいので痛みも少なく、患者さんは翌日から歩行が可能です。僧帽弁疾患に関しては殆どを自分の弁を温存する弁形成術にておこなっています。また心房細動(不整脈)がある患者さんには不整脈を直す手術(Maze手術)を同時に行なっています。

大動脈瘤手術に関してはお腹や胸に傷をつけずに行なうステントグラフトによる手術(カテーテルにて治療)を行なっており足の付け根の小さな傷での治療が可能です。

また当院では術後のリハビリにも積極的におこなっています。心臓手術した患者さんの93%が翌日に座ってご飯が食べることができ、95%に方がその翌日に歩行可能でした。

光晴会病院心臓血管外科では高度な最新技術とまごころで地域医療に貢献していく所存であります。

心臓血管外科部長

心臓血管外科の特徴

内視鏡下グラフト採取術

当院では内視鏡によるグラフト採取を行い従来の大きな傷を作らずグラフト採取を行っています。患者さんのQOL向上にもつながっています。

早期離床、早期退院

当院では手術の低侵襲化に日々努めています。術後翌日より食事を開始、術後2日目に歩行開始