各種ご案内

外科

外科の特徴

光晴会病院外科では大腸がんや肛門疾患(痔など)、おなかのヘルニア(脱腸)の専門的な診療を行っています。

痔や脱腸の症状でお困りの患者さんは世の中にたくさんいます。しかし症状が「お尻」や「股間」など、他人に見せるのには恥ずかしい場所にあるため、受診をためらっている患者さんも多いと思います。痔や脱腸は「がん」のような悪性疾患ではありません。

通常は命に関わることのない良性疾患ですが、排便や歩行など日々の当たり前の行動に多くの不都合を生じ「生活の質:Quality of Life」を著しく低下させます。

光晴会病院外科では痔や脱腸のような良性疾患と真剣に向き合い、最先端の診断・治療方法、それを支える確かな技術により、患者さんの「生活の質」を向上させるために日々努力しています。

大腸肛門病センター

1.増加傾向の大腸癌

近年、大腸癌の患者さんは増加傾向で、死亡数は他の癌と比較して女性で最も多く、男性では肺癌に次いで2番目となっています。大腸癌は非常に早い段階で発見できれば内視鏡的治療で根治治療ができることもありますが、治療の基本は手術になります。進行度によっては手術のみでなく抗がん剤による療法を行うこともあります。大腸癌の発生は50代から高齢化するにつれて多くなりますが、患者数の増加に伴って若い世代から80,90代の高齢の患者さんまで、幅広い世代の治療にあたっています。

2.侵襲の少ない腹腔鏡下大腸癌手術

大腸癌が発生した部位によって様々な術式が必要となり、それぞれの術式が与える負担は異なります。また、機能温存(排便機能、排尿機能、性機能など)できるかどうかも、大腸癌の進行度や術式によって変わります。年齢、合併症や生活環境などの患者背景と病状から患者一人一人に応じた最適な治療法、手術術式を計画し、高い根治性と術後QOL維持を目指しています。


従来、大腸癌手術は開腹手術で行われていましたが、最近では多くの施設で腹腔鏡手術をはじめとした低侵襲手術が行われ、日本や欧米の研究で腹腔鏡手術が根治性、合併症軽減などの点で有用であることが示されています。現在当院では、外科医、看護師を中心とした十分に経験を積んだ大腸癌診療チームで、多くの大腸癌患者さんに腹腔鏡手術を行っています。小さな傷で手術を行うことで、多くの患者さんは翌日から体を動かすことが出来るようになり、肺炎や血栓症などの重篤な合併症の軽減につながり、腸管蠕動の回復が早くなることで経口摂取がスムーズになります。周術期管理は定型化していて、順調に経過すれば術後1週間程度で退院可能となりますが、個別に病状を考慮しながら安心して退院が出来るように心がけています。

3. 大腸肛門病センター

2022年10月に大腸肛門病センター(センター長 伊藤信一郎)を開設し、大腸癌の患者さん一人一人の病状に応じた最適の治療を提供いたします。以前より当院では岡田和也院長を中心に、肛門疾患や便秘・便失禁に対する専門診療を行っており、大腸癌手術後にみられる排便障害に対しても専門的に治療いたします。大腸癌の検査、治療が必要な方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介下さい。

連絡先
TEL:095-857-3533(総合受付)
TEL:095-857-3563(地域連携室)
担当スタッフ
  1. 光晴会病院 院長 岡田和也

  2. 大腸肛門病センター長 伊藤信一郎

おなかのヘルニア(脱腸)

進誠也副院長(日本内視鏡外科学会技術認定取得)により、そけいヘルニア・腹壁ヘルニアなどに対する腹腔鏡手術を中心に年間200件以上の手術を行っています。

おなかのヘルニアセンター

その他の消化器疾患やがん診療に関しても、個々の患者さんの状況を柔軟に把握しつつ、各専門領域のガイドラインに準じて治療方針を決定しています。虫垂炎や胆石症・胆嚢炎に対する腹腔鏡手術も多数行っています。高度進行がん症例や全身状態の不良な症例では長崎大学病院、長崎みなとメディカルセンターなど市内基幹病院と連携して診療を進めています。